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PTA役員の免除方法

当患者会のLINEグループではその時々で様々な議題が話し合われます。その中にPTA役員についての議題がありました。過眠症を患っているけれども小学生のお子さんがいる会員さんでPTA役員ができないので、免除してもらうために、他の親御さん全員の前で自分の病気の説明をしなければならなかったというお話を聞きました。それを聞いて、私の子供たちが通う小学校のPTA会則を調べたところ、同様に役員免除するためにはみんなの前で説明しなければならないという内容になっていたのです。


個人情報にうるさいこのご時世にまったくそぐわない内容だと思いました。私は比較的症状が落ち着いているので、現在PTA本部役員をしているのですが、私の任期中にこの会則を変えようと試みました。


過眠症を含め、役員ができないほど病んでいる人にとって、学校へ行きみんなの前で自分の症状を説明することがどれだけしんどいことか、そして、自分の病気をみんなに開示しなければならないことがどれだけ嫌か・・・。


案としては校長先生に診断書を持って相談に行き校長先生にだけ説明し、校長先生が判断すればそれで免除にされるというものでした。


しかし、学校側はそれにうなづきませんでした。なぜならPTA会長は校長ではないからです。つまり相談する相手はPTA会長であろうと。


そこで、相談する相手をPTA会長にし、PTA会則を変更する議案を臨時総会に出しました。


そして、先日、それが可決されたのです!!!


私が住んでいるところはとても田舎ですが、都会でもまだ、PTA役員の免除方法に「みんなの前で説明し納得してもらうこと」を条件にしているところは多いと思います。そんな中で、私の子供たちが通う田舎の小学校は相談相手がPTA会長のみになり、個人情報が守られることになったのでしす。


これはすごいことだと思います。


過眠症はまだまだ希少疾患で社会では認知されていません。そのため生きづらさを毎日抱えている方たちがいる中で、出来ることは事例を一つ一つ作ること。


ひとつ前にお話しした就労の話もしかりです。我々の前に道は作られていない。だから自分たちで事例を作って道を作っていかなくてはならないのです。


小さな田舎の小学校ですが、一つ事例を作らせていただきました。これが全国に広がっていくことを願っています。

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